【動脈側に充血・静脈側に鬱血】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.38
「血行が悪くなって渋滞をおこしている状態」は、
充血でもあり、うっ血でもあります。
充血でもあり、うっ血でもあります。
現象としては、
動脈側で流れ込む動脈血の増加によっておこる渋滞を、
“充血”といいます。
そして、
静脈側で心臓に戻る静脈血が滞る事を、
“うっ血”といいます。
動脈側で流れ込む動脈血の増加によっておこる渋滞を、
“充血”といいます。
そして、
静脈側で心臓に戻る静脈血が滞る事を、
“うっ血”といいます。
充血は、
どこか局所(細動脈や毛細血管)
において血流が増加した状態のことで、
機能亢進・アレルギー・炎症などの理由により、
血液の循環量が増える事で、
皮膚が赤くなったり腫れたり体温が上がったりします。
どこか局所(細動脈や毛細血管)
において血流が増加した状態のことで、
機能亢進・アレルギー・炎症などの理由により、
血液の循環量が増える事で、
皮膚が赤くなったり腫れたり体温が上がったりします。
恥ずかしいことなどで顔が赤くなるのも、
充血した状態ということです。
充血した状態ということです。
動脈から各所の毛細血管へ、血液が入ろうとしているのに入れない状態のことを、
“動脈性充血”
とも呼んでいます。
“動脈性充血”
とも呼んでいます。
充血をおこした局所が鮮やかな紅色になり、
局部の温度が上昇し拍動も感じられます。
局部の温度が上昇し拍動も感じられます。
「顔のほてり・目の充血・恥ずかしくて耳が赤くなる・たんこぶやねんざ」
などで見られます。
などで見られます。
うっ血を漢字で「鬱血」と書きます。
うっ血とは、
静脈血の充血の様な現象のことです。
血液には、動脈血と静脈血がありますが、
心臓などに障害があり、全身からの静脈血が心臓へ戻れず停滞した結果、
局所において血液量が増加する状態のことを言います。
静脈血の充血の様な現象のことです。
血液には、動脈血と静脈血がありますが、
心臓などに障害があり、
局所において血液量が増加する状態のことを言います。
心臓機能の低下、あるいは静脈内腔の狭窄・閉塞などがあって、
静脈血が心臓に戻れず血流が渋滞していることを意味します。
静脈血が心臓に戻れず血流が渋滞していることを意味します。
手足の指先や唇などに、
・チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色に見える現象)
・浮腫
などが見られたりします。
・チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色に見える現象)
・浮腫
などが見られたりします。
毛細血管から静脈の方へ血液が戻ろうとしているのですが、
戻れない状態を“静脈性充血”ということもあります。
戻れない状態を“静脈性充血”ということもあります。
“うっ血”は充静脈血の青っぽい色となります。
うっ血の代表例は、
「浮腫」=むくみです。
この状態が長く続くと、出血したり色素沈着・血栓を作ることもあります。
うっ血の代表例は、
「浮腫」=むくみです。
この状態が長く続くと、出血したり色素沈着・
最後に、「虚血」について。
組織や臓器に送られる動脈からの血流が減少した状態のことです。
簡単に言うと、血液供給が途絶えた状態です。
組織や臓器に送られる動脈からの血流が減少した状態のことです。
簡単に言うと、血液供給が途絶えた状態です。
人の細胞は、動脈によって運ばれる酸素と栄養を必要としていますので、
虚血状態の細胞は死んでしまいます(壊死)。
虚血状態の細胞は死んでしまいます(壊死)。
これらの「充血・うっ血・虚血」の状態は、
血液循環が正常な状態ではないのです。
この3つの事象は、循環障害とも呼ばれています。
血液循環が正常な状態ではないのです。
この3つの事象は、循環障害とも呼ばれています。