【ミネラルはバランスよく摂取する】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.86

微量元素と超微量元素は、
人間の代謝機能や生理機能を、
正常に働かせるために必要な元素です。
 
「ドベネックの桶」
と言う概念がありますが、
皆さんはご存じですか?
 
木桶は、
何枚もの板を合わせて、
周りをタガという竹で締め付けられて作られています。
桶の板の長さが不揃いの桶に水を溜める場合、
どんなに水を入れても一番短い板のところまでしか水は溜まらず、
それ以上は溢れるだけ・・・
と言う考え方です。
 
このドベネックの桶はいろいろなことに応用できます。
食物中のアミノ酸のバランス、
脂肪酸のバランス、
ミネラルのバランスなどです。
 
栄養素はバランスよく摂取することで、
人体に上手く働くのであって。
どれかの栄養素が不足していたり、
また多すぎるのは良くないと理解できます。
 
この「ドベネックの桶」のストーリーは、
リービッヒの最小律を分かりやすく説明するものとして、知られています。
 
植物の成長を、桶の中に張られる水に見立て、
桶を作っている板を、養分・要因と見立ています。
これならば、
一枚の板のみがどれだけ長くとも、
一番短い部分から水は溢れ出し、
結局水嵩は一番短い板の高さまでとなってしまうという例えです。
 
塩素(Cl)「17」
塩素は、塩素ガスとして、
1774年にスウェーデンの科学者によって抽出されました。
 
生活用品の中では、
「まぜるな危険!」という注意書きの漂白剤が、
塩素を含むものとしてよく知られています。
 
塩化ナトリウムの「塩」、
ポリ塩化ビニルの「プラスチック」も、
塩素の化合物です。
(塩ビ管・梱包材・消しゴム・など)
 
塩素は、水道水の中にも入っていて身近な元素です。
 
桶