【不定愁訴とカリウムの関係とは?】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.87

不定愁訴は、
カリウムとナトリウムに関係すると言われています。
 
「不定愁訴」とは、
医療機関で検査をしても、
本人が訴えるような症状の原因となる病気が見つからず、
明確な診断を下せない状態を指す臨床用語です。
 
 「頭が重い」「イライラする」「よく眠れない」
「体がだるい」「何となく体調が悪い」
などが、代表的な症状です。
 
カリウムとナトリウムのバランスの崩れが、
様々な不定愁訴につながることがあるようです。
 
カリウムが細胞の中にたくさんあり、
ナトリウムが細胞の外にたくさんあることが、
情報の伝達などをスムーズに行ってくれているため、
そのバランスが崩れると、
情報の伝達が上手くいかなくなってしまうからです。
 
カリウムは特に筋肉細胞の中にたくさんあるので、
自覚の少ない症状の裏には、
もしかしたらカリウムやマグネシウム・ナトリウムなどの、
ミネラルの過不足があるかもしれません。
 
 
カリウム(K)「20」
ムーンストーン(月長石)と呼ばれる宝石は、
カリ長石の鉱物で、カリウムが多く含まれています。
 
人体の99%以上を占める必須常量元素の一つのカリウムは、
人体では8番目に多く存在します。
人間での脳や神経における、
伝達の重要な役割も果たしています。
 
ナトリウムとの関係も深く、
血圧に関係する余分な塩分を体外に排出する働きが有り、
人体には欠かせないミネラルのひとつです。
 
さつまいも・パセリ・アボガド・バナナ・リンゴ
などに多く含まれています。
 
不定愁訴