【お茶を美味しく飲むための水】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.72
お茶の味は、
水質で左右されると言っても過言ではありません。
特に、玉露や抹茶は、
日本独特の繊細な飲み物です。
緑茶(不醗酵茶)は水に敏感な飲み物で、
紅茶(醗酵茶)やウーロン茶(半醗酵茶)、
プーアール茶(後醗酵茶)のようには醗酵させていないため、
若葉の香りが残された茶葉です。
そのため、醗酵茶とは違い、
水に癖があると香りが消されてしまいます。
カルキ臭・サビ臭・カビ臭などのある水は、
緑茶の香りを妨げるものです。
他にも、
緑茶の中に含まれる、
グルタミン酸や甘みの元となるテアニンといった
デリケートな物質を含んでいますので、
カルシュウムやマグネシウムの多く入った硬水
(ミネラルウォーター)では、
緑茶のうま味成分が溶け出してきません。
また、
水道水の化学塩素も、
緑茶のうま味と反応して味を台無しにしてしまいます。
サビ臭の元となる鉄分は、
緑茶のタンニンと反応して、
黒ずんだお茶の色になります。
水道水をそのまま飲んで、
においが気になるような水では、
美味しいお茶を飲むことができません。
中華料理に出るウーロン茶は、
緑茶ほど水を選びません。
強い香りが、水の悪さを打ち消してくれます。
そういうウーロン茶が日本でも人気になっている事は、
日本の水が本来の水でなくなっているのか?
それとも日本人の繊細な味覚が失われて、
舌の味蕾に変化が来ているか?
皆さんはどう思われますか?
最後に、
スワンサーバーの水
「スワンウォター」でお茶を入れると、
お茶の色が黒ずむ事を経験した人はいませんか?
これは、
水道水に含まれる鉄ミネラルが多い事が考えられますので、
3リットルの水道水に原液のmineralを1スポイト(1ml)ではなく、
5リットルの水道水に原液のmineralを1スポイト(1ml)
で濾過する事をお勧めいたします。