【平成インターネット時代から】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.19

令和元年5月
 
年号が「平成」に変わる頃(1987年)、
電話線にモデムでつながったパソコンが通信を行う“パソコン通信”が盛んに行われるようになってきました。
「ニフティサーブ」や「PC-VAN」などの有料サービスや、回線や端末を提供して行う草の根ネットも有りました。
(98シリーズのパソコンで)
 
世界を網の目のように結ぶインターネットが、教育機関や研究機関、そして企業から一般へと…
1980年代後半から普及し始めました。
 
最初のパソコン通信は電話回線を使ってのダイヤルアップが主流だったのですが、
2000年代には、インターネットに定額で接続し放題のブロードバンド回線が普及したのです。
 
しかし、
今ではスマホやタブレットが広まり、
パソコンを必ずしも必要としない流れも出てきています。
 
家では、ノートパソコンやスマホの利用には、
無線LANアダプターと無線LANルーターによる、Wi-Fiでの接続がスタンダードになっています。
ホテル・カフェ・駅などの、無料Wi-Fiを提供する店や施設も増えています。
 
【令和の時代はヒューマンネットワーク】
 人と人とのつながり(心と心の繋がり)
 
みなさんは、個人的な悩みや相談事があった場合に、
世界中の人と繋がっていても、信頼のおける友人や家族に相談するのではないでしょうか?
 
人間関係の深さ(強弱)について!!
 
ここで質問です。
「人生」において、誰が一番頼りになるでしょうか? 
 
日常的には、親友や両親が頼りになりそうですが。
「人生」となると、進学や会社に就職・結婚・子どもなど、親に頼れないことも多くあります。 
 
マーク・グラノヴェッター博士は、
人生の大きなイベントの1つである「就職」について研究しています。
 
論文には、
「弱い紐帯(ちゅうたい)の強さ」
※「紐帯」とは、つながりのことです。
 
就職先を見つける時は、(やや直感とは異なりますが)
強い友人関係よりも、弱い社会的絆の方が重要であることを示しました。 
 
つまり。
親友や両親よりも、、
数年に数度会う、親戚のおじさんやおばさんの方が、頼りになるかもしれないということです。 
 
その理由は。
緊密な友人関係の中では、知りうる情報も似たようなものになりがちであり、
弱い紐帯が、外の世界との架け橋となることで、新しい情報を得ることができるからです。 
 
仲が良いもの同士で集まるのもよいですが、
たまには違ったメンバーと話しをしたり、外の世界に触れることもおすすめします。
 
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