【水に親しめる公園が親水公園】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.67

1973年(昭和48年)に、
古い河川に2m幅の人工水路のせせらぎを作り、
散歩道のある公園として、
東京都江戸川区に、古川親水公園として、
第1号の親水公園が誕生して、皆様に親しまれました。
 
開設当初は、
公園内を散歩する人達が、
水の流れを眺めるだけでした。
季節が変わり、暖かくなると、
水深30㎝のこの流れに、子ども達が入って遊び始めたのです。
 
生き物探しや、土手の土で遊び始めたり、
子ども達が夢中になる歓声が、聞こえ始めました。
 
工事関係者や区の職員も、
このような結果は予測もできなかった様です。
 
この「古川親水公園」の経験から、
これ以降に作られた親水公園には、
人と水とのふれあいを取り入れるようになりました。
 
子どもの中には、川の水を飲んでしまう子もありました。
そこで、
水質もプール並みの配慮がなされているようです。
 
一方、
公園以外の河川の水には、住民は関心がなく、
日本各地の川は、
堤防で囲い込んだり、蓋をして地下川としてしまったり…
という、行政のやり方にも問題があり、
河川の水が汚れていく一方でした。
 
しかし、
親水公園の設置により、
多くの住民たちにも心の健康を与えられ、
水への関心を高めるキッカケとなった事でしょう。
 
人には絶対欠かすことのできない水を、
孫子の代まできれいな水としてと届ける事ができる持続可能な社会を、
みなさんで築いていきましょう!
 
2030年「SDGs」エスディジィーズの活動の、
17項目の内の、
№6と№7と№12と№13と№14と№15が、
かつての、豊かな自然を呼び戻せるように、
今有る川や海辺のことや水の事を考える項目にもなっています。
 
親水公園