【ミネラルとはどんな物なの?】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.34

地球上のあらゆる物質をつくる基本単位が元素。
 
人間の体も元素からできているのです。
体重の95%を、
酸素・炭素・水素・窒素(ちっそ)が占めますが、
残りの5%が、
ミネラルと呼ばれる物質で、数十種類もの元素で構成されています。
 
ミネラルは英語で和訳は「鉱物」の意味です。
 
このうち、生命維持に必要なものを、
栄養学では無機質またはミネラルと呼んでいます。
ミネラルは、骨や歯などの骨格を形成し、
たんぱく質や脂質の成分となるなど、
体の構成部分として重要な役割を担っています。
 
また、血液や体液のpH(ピーエイチ)や浸透圧を正常に保つ生体機能調整や、
酵素の補助因子・ホルモンの成分になる働きなどもあります。
必要量はわずかなため、
ビタミンとともに「微量栄養素」と呼ばれています。
ミネラルは体内で合成されず、
外部から摂取するしかない栄養素です。
 
有機物に含まれる4元素
(炭素・水素・酸素・窒素)
以外の全ての生体元素を指し、
三大栄養素である糖質・脂質・たんぱく質が、
体内でエネルギー・筋肉・皮膚などの構成成分に変換する際に、
転換の手助けをする働きを持ちます。
 
現在認められているミネラルは、
比較的多量に存在する主要ミネラル(主要元素)7種と、
より微小な微量ミネラル(微量元素)9種の、
計16種類が必須ミネラルとされています。
 
ミネラルは食物中には少量しか含まれていませんが、
人間・動物にとって必要な無機成分です。
 
体を構成する諸元素のうち、
炭素・水素・酸素・窒素を除いた成分で、
人の場合は、
カルシウム・リン・ナトリウム・カリウム・塩素・マグネシウム
などがこれにあたります。
 
食物中の量として、
1日当り100mg以上摂取する必要があるとされます。
 
ミネラルの生理作用は、
タンパク質やその他の化合物と結合して、
生体構成成分となります。
また、
血液や体液の浸透圧やpHを正常に保つなどの作
用が主な作用です。
 
ミネラル22種_英