【ビタミンC摂取で糖の予防!】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.24

砂糖の化学名は蔗糖(ショトウ)です。
蔗糖は、ブドウ糖が一分子と果糖一分子が結合したものです。
小腸内では、それぞれブドウ糖と果糖に分解されて吸収されます。
 
醗酵の作用により、
白砂糖(ショ糖)はバクテリアや常在菌のエサになり、
ブドウ糖と果糖になり、
バクテリアが炭酸ガスとエタノールを出します。
 
純粋な砂糖(ショ糖)である白砂糖は、
植物の成分を壊さずに、
その植物のエキス・酵素を引き出す力に優れています。
 
人の体の中では、
血糖値の正常値は血液1デシリットル中に100mgですが、
空腹時に少し激しい運動をすると、血糖値が60とか70の低血糖の状態になります。
 
御飯・パン・芋などのデンプンも、ブドウ糖の供給源です。
デンプンは、ブドウ糖がたくさんくっ付いた形をしていて、多糖体と呼ばれます。
 
腸内環境を整える働きがあるとされる食物繊維も多糖体です。
食物繊維の糖分は、体内で分解されずにそのまま腸内に行き、腸内細菌の餌となります。
腸内細菌の正常が下痢や便秘の予防になります。
 
ノーベル化学賞とノーベル平和賞を受賞した、
Dr.ライナス・ボーリング博士は、
「砂糖を食べると血中コレステロールが高くなる」
と言っていますが、
「血中コレステロール値を下げるには、
ビタミンCを十分に摂取すれば良い」
と説きました。
 
Dr.ライナス・ボーリングは、
一日に6g以上のビタミンCの摂取をアドバイスしています。
 
ビタミンB群とビタミンCを多めに摂取することを心掛ければ、
「砂糖の害」を心配する必要はないとも言っています。
 
小腸で吸収されたブドウ糖はエネルギー源になり、
その他には脂肪にも変化されます。
アルコールは、ブドウ糖が脂肪に変わるのを促進するといわれ、
「甘い物とお酒」の組み合わせは、砂糖が脂肪になりやすく太る原因です。
 
ビタミンC_果物