【人的概念の変化を起こさせた菌】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.70

世界初の水道といわれる「アピア水道」は、
ローマ帝国に有りましたが、
帝国の崩壊によって消滅しました。
 
ローマ帝国の時代を経て、
1235年になるとロンドンでは、
小規模で簡素な水道が登場します。
 
現在の様な、
大規模な浄水システムが取り入れられて整備されたのは、
19世紀の終わり頃です。
 
ロンドンでは、
テムズ川の水を水車で汲み上げて配給する水道が有りましたが。
人口の増加と共にテムズ川の汚染がひどくなり、
直接飲める水ではなくなりました。
さらに、
水道に携わる会社も増えてきて、
数十km離れた所からの湧き水を供給する会社も現れました。
 
1829年には、
ロンドンの水道会社のチェルシー水道会社が、
砂を使った濾過技術を開発しましたが…
価格面等の他社との競合で、
浄水システムは普及しませんでした。
 
しかし、
1830年代にロンドンで大流行した「コレラ」は、
飲料水の汚染が大きな原因でした。
 
チェルシー会社の濾過した水を配給されていた地域では、
コレラの患者数が少なく、
死亡率も低いことがわかった事で。
1852年のロンドンに「首都水道法」が交付され、
テムズ川やその他の川の河川水は、
濾過してから給水することが義務付けられました。
 
この事により、
近代的な水道システムが確立しました。
 
「コレラ」によって人の概念が変わり、
一つ先に進めた時代と同じような現象が、
2020年の年頭から「コロナウィルス」によって起こっています。
 
コロナ禍で、みなさんの概念はどう変わったのでしょうか?
 
会社(箱物)に9時~17時まで勤務する事が、
本当に効率の上がる働き方なのかを問われました。
 
これからの社会や会社の在り方は、
確実に変化していきます。
 
そんな時代に対応できるような柔軟な考えを持って
概念に支配されないようにしていきましょう!
 
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