【地球に存在する氷・水・蒸気】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.66

液体としての「水」が存在する惑星である地球は、
奇跡の惑星ともいわれています。
 
太陽に近い順に、
水星・金星・地球・火星・木星・土星
と並ぶ中で、
地球は太陽から3番目の位置にあります。
 
太陽から2番目の金星では、
平均気温が500度にも達していて、
水があったとしても、水蒸気ですら存在できない環境です。
 
では、
太陽から4番目の火星はというと、
太陽から地球よりも遠いので、
惑星全体が冷えていて、
氷に覆われたままの環境です。
 
どちらの惑星も、
液体としての「水」は、
存在できる環境ではありません。
 
太陽と地球の距離感の環境が、
地球の五分の四を海水で占める惑星を作り上げています。
 
水の性質は、
0度で個体の氷になり、
100度で気体の蒸気になります。
 
水の性質は、
当たり前の平凡なものに見えますが、
宇宙全体から見ると、
地球だけが水を液体(水のまま)で蓄えられる環境を与えられていることは、
奇跡的なことです。
 
温度は、
零下273度を下限として、
上限は無限とされています。
太陽のコロナは、10万度にも達し、
量子学の分野や宇宙論では、
何千億度・何兆度といった超高温の世界も対象とされています。
 
それだけ大きな幅があるにもかかわらず、
「水」は、
一気圧の下で0度~100度の間でしか、
「水」としていられないのです。
 
水が水として、
宇宙の中の地球という惑星に存在していることは、
地球に住むわたしたちには、
当たり前としてとらえられています。
 
当たり前ととらえるか?
奇跡の恵み!ととらえるか?
 
人は、水無しに生きていくことができないこと
を考えれば、さらに「水」の有難さがわかるの
ではないでしょうか?
 
太陽系