【厄災により医学が進歩するという皮肉!?】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.49

コロナウイルスの流行が著しい中、
表現が非常に難しく、
決して誤解をしないでいただきたいのですが…
 
厄災、戦争を経て、
医学が進歩してきたという、
なんとも皮肉な事実があります。
 
みなさんもおなじみの「ワクチン」もそうです。
 
また、第二次世界大戦の時に、
飛行機が速く飛行することで人工呼吸器が現れました。
 
ベトナム戦争の時に、
空から投下された点滴セットが割れるため、
瓶からポリ容器になりました。
 
1807年、
バイエル人たちが、兵役動員のために必要な、
「天然痘」に対するワクチン接種の、
世界初のグループとなりました。
天然痘の広がりが戦闘に関与していたためです。
その後の戦争の広がりとともに、
ワクチン接種の施行は増えていきました。
 
伝統的なワクチンには4種の型が有ります。
 
①「不活性化ワクチン」と言われるものは、
化学薬品や熱処理で殺された微生物からなっています。
インフルエンザ・コレラ・腺ペスト・A型肝炎
の各ワクチンや、
コレラの型のワクチンの大部分は、
追加免疫が必要になるようです。
 
②生きた弱毒ワクチンは、
病気を起こす力をなくす条件で培養した微生物からなっています。
このワクチンの効果は持続性があり、
一般に追加免疫は不要です。
黄熱病のほか、
麻疹・風疹・おたふく風邪のワクチンです。
 
③微生物が産生する類毒素から構成される類毒素は、
微生物の毒素を不活性化した物質で、
これらが(微生物自身よりも)病気をもたらす場合は、
毒素に出合う前に用いています。
類毒素ベースのワクチンには、
破傷風とジフテリアの各ワクチンが含まれています。
 
④サブユニットワクチンは、
病気起因性の病原体の小断片から構成されています。
この例はB型肝炎ワクチンです。
 
大部分のワクチンは、
消化管からの吸収があまり期待できないので、
皮下注射で行われています。
 
ポリオ・腸チフスおよびコレラの弱毒生ワクチンは、
腸をベースとした免疫を付与するため、
経口的に与えられています。
 
コビッド19(コロナ)もワクチン対応していきますが、
①の不活性化ワクチンになるのではないかと予想しています。
 
私達にとって歴史的な厄災と言える、
コビッド19…コロナウイルス禍。
力を合わせて乗り越えていきましょう。
 
ワクチン