【体内の糖化反応を抑制する方】 吉田 省司 先生 健康耳寄り情報 Vol.48

みそ汁には、ごはんの血糖上昇を抑制する働きがあります。
食べ物はなるべくGI値の高い食品を避けて、
血糖値を急激に上げないようにしましょう。
 
GI値とは:
食品から摂った炭水化物50gが血液に入るまでのスピードを、
グルコース(ブドウ糖)を100として比較し数値化したものが、
グリセミック・インデックス(GI値)となります。
数値が大きいほど、血糖値を速く上昇させると判断します。
 
ここで最も大切なのは、
食品や食べ方で血糖上昇を緩やかにしつつ、
さまざまな食品から偏りなく栄養をとることが大切だということになります。
 
抗糖化作用のある食品を積極的にとって、
老化物質のAGEsを排除することも大事です。
 
糖の体内での糖化反応を抑制する方法として、
習慣的に摂ればタンパク質の変性・劣化を防ぎ、
肌や体への糖化ダメージを抑えてくれる優秀な食品が、
実は身近にありました。
 
それは、糖化抑制の効果をもつハーブティーとして人気の高いカモミールの一種、
「ローマカミツレ(ローマンカモミール)」です。
 
ローマカミツレの花は、
食用紫菊花・ドクダミ・セイヨウサンザシ・ブドウ葉と混ぜ合わせることで、
皮膚中AGEsの蓄積を抑える作用があることも分かっています。
 
最近の実験では、
甜茶・ドクダミ・柿の葉そしてグァバにも、
抗糖化作用が認められています。
 
最後に、
ごはんやパンより怖い食品が、
アイスクリームやジュースの甘みの元となっている、
異性化糖です。
なんと、その糖化反応は10倍強にもなります。
 
加工食品の場合は、
成分表示で糖の種類をチェックしてみてください。
『果糖ブドウ糖液糖』とあれば、
それが異性化糖です。
砂糖より甘く低温でさらに甘みを増すので、
アイスクリームや清涼飲料水によく使われています。
 
デザートとして一番のおすすめは、果物です。
果物=果糖と思われがちですが。
果糖は1/3程度しか含まれず、
食物繊維が多い分だけ血糖の上昇は緩やかになります。
 
果糖ブドウ糖液糖